プロフィール
東海林 吉将 氏
株式会社レクスカンパニー代表取締役。北海道札幌市を拠点にした、令和元年9月創業のベンチャー企業。東海林氏は26歳から16年間、携帯電話の業界に携わっており、その経験から独立を考え、現在の会社を立ち上げる。通信・法人コンサルティング事業をメインにしつつ、昨年CBDの事業に進出。
プロフィール
大島 萌菜美
武内製薬株式会社OEM営業チームのメンバー。大学を卒業後、美容業界で洗剤や化粧品を扱うOEMメーカーに入社。出産を機に、武内製薬に転職。
小川 彩恵
武内製薬株式会社OEM営業チームのメンバー。新卒で美容商材の卸会社に入社し、営業に携わる。既存の商品のみの販売だったため、全てのお客様の細かいご要望に沿った商品を提供できる武内製薬のOEMに転職。
CBDについて
CBDとはカンナビジオール(Cannabidiol)の略称で、麻に含まれる植物化合物の一種です。精神活性化作用を伴わず、身体依存性もなく、リラックス効果や集中力を持続させる効果があると言われています。
→ CBDをより詳しく知りたい方はこちら
CBDのOEMこそ新しいビジネスモデル
―― 東海林さんにお伺いします。レクスカンパニー様は企業の業務向上に繋がるコーチングやコンサルティングなどを行っていると思います。なぜCBDティンクチャーオイルを作ろうと思われたのでしょうか?
東海林 吉将氏(以下、東海林氏):コロナが流行し自社の売上を見据えた際、新規事業の展開をしようと考えました。とはいえ当初はCBDというものは知らず、たまたま他人伝いでCBDの存在を知り、その後調べていくうちに自分たちでCBD製品を作ったら面白いことが起きる!と思ったのが最初のきっかけです。
最終的に自分たちレクスカンパニーでCBD製品を作ろうと決断した理由が三つあります。一つ目は、アングラなイメージがあるCBDがこれからの社会に求められる絶対的な存在になるのと確信をしたこと。二つ目はCBDティンクチャーオイル(注1)の誤った情報により付いてしまったマイナスイメージを一新できる思った点。三つ目はアイソレート(注2)がCBDのイメージを一新できると思った点です。レクスカンパニーのスペラクスというブランドはCBDアイソレートを使用していますが、バリエーションの幅が一番広いと思いました。この三つが自分の中でCBD製品を作る理由として固まり、決意しました。
注1:CBD原料をMCTオイルなどに含有した「食用CBDオイル」のこと
注2:麻(ヘンプ)から、CBDの成分のみを抽出・分離させて作った粉末のことを、CBDアイソレートと呼びます。メーカーによっては、CBDパウダー・CBDクリスタル・粉末CBDとも呼ばれることもあり、
白いパウダー状になっているのが特徴です。
背中を押しビジネスパートナーとなる武内製薬のOEM
―― 武内製薬の他にCBDのOEM製造サービスを提供している業者はたくさんあると思いますが、その中で武内製薬をお選びいただいたポイントなどございましたらお聞かせください。
東海林氏:これは本当に一つしか理由はなくて、レスポンスが早かったのが武内製薬さんだったのです。実はOEMの利用が初めてで、当時5社程のOEM業者に問い合わせをしておりました。その中で一番レスポンスが早く、武内製薬の営業担当の方がとても前向きに協力して頂き、すごく後押しされた気持ちになったのです。
CBDに関する基礎情報提供や安全性の高さといった製造の面だけではなく、CBD事業の展望に対してまでも親身に協力していただいきました。何かを新しく始めようとするビジネスの世界において、そうした姿勢は私の中では大事にしているところで、武内製薬が一番信用できるなと判断しました。
発注から納品までのスピードの速さも武内製薬OEMの強み
―― CBDティンクチャ―オイルをOEMで実際に製品化するまで、どのような流れ・期間でできるのでしょうか?
小川:実際の期間はCBDのご発注を頂き、二ヶ月程でご納品させていただきました。流れとしましては、CBD商品の仕様を決め、お見積りをご提出させていただき、ご発注をいただきます。ご発注後、ラベルや化粧箱等のデザインを起こして頂き、資材の手配をいたします。
尽きない探求心がOEMサービスに繋がる
―― 武内製薬のOEMサービスを提供するにあたって心掛けていることはありますか?
大島:実際にCBD製品試し、普段から探求心を持ってOEMサービスを提供することを心がけております。
当時CBDは日本では馴染みが薄く、アングラなイメージが強いこともあり、打ち合わせを重ねていく中で「やはり発注は先にしよう」というお客様も多くいらっしゃいました。
情報が少ない状況で、CBDがいかに安心・安全かを伝えられるか、勉強の日々でした。CBDに対する知識と実体験を加えながら日々お客様とOEMサービスのお打ち合わせをさせていただいております。
OEM費用の壁は打ち合わせでクリアできた
―― CBDティンクチャ―オイルのOEM製造の中で、こだわったことはありましたか?
東海林氏:予算内でOEM製造を実現したいというこだわりがありましたね。現実的に予算的な部分は正直避けて通れないところだと思います。新しい商品を新しい時代に生み出すというときに、費用対効果がどれぐらい出るかを考えると、踏みとどまる気持ちは若干ありました。
しかし、武内製薬の営業担当の方と何度も打合せをし、最終的に納得いく予算でCBDティンクチャ―オイルを製品化できました。商品が届いた時や2021年に開かれたCBDの展示会に武内製薬の営業担当の方が来ていただいた時は、凄く嬉しく、一緒に作り上げたっていうような気持ちになりました。そういった意味でも本当にやりたいことが実現できたので、あとは販売につなげられれば、ミッションコンプリートかなという感じです。
CBDのOEMをきっかけに描くのはCBD国内生産
―― 少し踏み込んだ質問になりますが、現在の販売のご状況と、レクスカンパニー様の今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか?
東海林氏:正直なところ、これくらい売れるだろうなというところからは、少し修正が入った感じです。ただCBDティンクチャ―オイルはコンスタントに売れています。イベントなどで出店販売や、外に出て行くことが増えるにつれて認知度が上がり、売上が少しずつ伸びているように感じています。
今後の展望に関しては、北海道を盛り上げたいという気持ちがあります。僕は北海道出身で、北海道という土地がとても大好きなのです。今後は地域の特性を生かし、CBDのフェスを開催したいと考えています。例えば北海道の野菜とか果物を採用する、フェスの最後に麻の炭を使った花火を打ち上げることなどを企画段階で検討しております。
またレクスカンパニーは北海道ヘンプ協会というところに属しており、CBDだけではなく、ヘンプ全体の可能性を発信しているという活動をしています。コンクリートや花火、タオル、靴、医療、エネルギーなど、本当に様々な使い方ができるのです。ヘンプの可能性を知ってもらうために、あらゆる分野の方とコラボして、最終的に国内でCBD生産まで踏み込むことができたらと思います。
OEMを始めるなら今だ!これからOEM製造を検討している方へ
――これからOEM製造を検討している方に何かアドバイス等ございましたらお願いします。
東海林氏:全部で三つあります。一つ目は、分からないことや不安なことは全て質問するという点です。ネットには様々な情報が書いてありますが、携わっている時間が多い方のリアルな情報が絶対に良いと思います。
二つ目は、結果は急がないほうが良いという点です。今だから実感していますが、CBDはこれから盛り上がる商材だとよく言われるじゃないですか。その通りだなと思っているのですが、僕の個人的な見解として、CBDは作ったらいきなり急激に売れるかと言ったらそうではないと思うのです。
東海林氏:今はSNSでCBDの効果や必要性を発信して、販売につなげていくという過程が段階として適切だと思います。実際にお客様からの声を頂いていて、自分の想像していた以上に困っている人たちがいることに気づかされましたし、そういう意味でも結果を急がずに発信する事はすごく大事だと改めて思いました。
三つ目は、始めるなら今だという点です。私たちレクスカンパニーはスペラクスという自社ブランドを展開していますが、北海道に限ってはで、自社ブランドを展開している企業は本当に少ないのです。周りにいないからこそ早くスタートし、その地域の特性と絡んでのブランディングや異業種とのコラボを早めの段階で行い、CBD市場の到来に向けての取り組みを先行して行うことがすごく大事だと思います。
本日は貴重なお時間をいただきまして、本当にありがとうございます!今後ともよろしくお願いします。
東海林氏:こちらこそありがとうございました!