ドリンク・飲料について学ぶ
エナジードリンクは体にいい?エナジードリンクのOEM開発のポイント
エナジードリンクは、カフェインを多く含む強炭酸飲料です。疲れが気になるとき、今!頑張りたいとき、集中したいときに飲用する人が多いドリンクです。
エナジードリンクを飲みすぎると脳が溶ける、エナジードリンクの飲み過ぎで死亡するという噂もありますが、エナジードリンクに対して、正しく理解をすれば、私たちの生活に役立つドリンクと考えることができます。
飲料OEMでエナジードリンクを開発、製造する際に知っておきたいエナジードリンクの効果や特徴を解説します。
エナジードリンクは体にいい?
海外製のエナジードリンクが日本国内で流通し始めてから、瞬く間に広がり一気にドリンク・飲料業界でも話題となりましたが、エナジードリンクが普及する前は、疲れたときや、集中力を高めたいときに栄養ドリンクを飲む人が多かったでしょう。
栄養ドリンクと同じ感覚でエナジードリンクを飲用している人もいますが、栄養ドリンクとエナジードリンクは違います。エナジードリンクが体にいいのか、体に悪いのかをお伝えしたいと思います。
エナジードリンクと栄養ドリンクの違いは?
エナジードリンクは、清涼飲料水に分類され、栄養ドリンクは医薬品、医薬部外品医薬部外品に該当します。エナジードリンクに対する確かな定義は定められていませんが、エナジードリンクは清涼飲料水のため、栄養ドリンクのように滋養強壮などの効果を訴求することは、できません。
栄養ドリンクは、医薬品もしくは薬に準ずる医薬部外品(指定医薬部外品)であることからタウリン(合成タウリン)が含まれていますが、エナジードリンク清涼飲料水なのでタウリンを配合することはできず、代用成分としてアルギニンが配合されています。
・肝機能向上、解毒作用強化
・心機能向上
・血圧の安定、高血圧の予防
・インスリンの分泌促進、糖尿病予防
・視力の回復
・成長ホルモンの促進
・免疫機能の向上
・生殖機能の改善
エナジードリンクの効果は?どういうときに飲むの?
エナジードリンクの成分の多くがカフェインです。カフェインを多く摂取することで脳神経を興奮させ、疲労感を軽減させることに繋がります。疲れを感じるとき、集中力を高めたいとき、眠気をごまかしたいときにエナジードリンクを選ぶ人が多いようです。
エナジードリンクの効果を知るためには、エナジードリンクに含まれる成分を確認しましょう。エナジードリンクの成分のほとんどがカフェインと糖質ですが、その他成分は、商品によって異なります。エナジードリンクに主成分のカフェイン以外に、どんな成分が配合されているか、期待される効果について簡単に抑えておきましょう。
エナジードリンクに含まれるカフェインとは?
カフェインは、エナジードリンクだけでなく、コーヒー、紅茶、緑茶にも多く含まれていることから、カフェインを多く摂取することが眠気覚ましに繋がることは、皆さんもよくご存じでしょう。
カフェインが眠気を生成するアデノシンをブロックし、脳神経を覚醒させ頭が冴えることで、眠気を覚まさせます。カフェインを多く含むエナジードリンクを飲用することで、眠気が覚めるのには、きちんとした理由があるのです。
カフェインには眠気を覚ます他にも、脂肪分解酵素を高める働きから、運動前に摂取することで運動パフォーマンスの向上に繋がる、鎮痛効果や疲労回復効果があると期待されています。
ドリンクの種類 | 100mlあたりのカフェイン含有量 |
---|---|
コーヒー | 60mg |
玉露茶 | 160mg |
煎茶 | 20mg |
ウーロン茶 | 20mg |
紅茶 | 30mg |
エナジードリンク | 32~300mg |
参照:食品安全委員会
エナジードリンクに含まれるカフェイン以外の成分と効果
エナジードリンクを選ぶ際は、カフェイン以外にどんな成分が入っているかチェックしてみましょう。また、飲料OEMでエナジードリンクを開発、製造する際は、カフェイン以外の成分で他商品との差別化を図るのが、おすすめです。
糖質 | 体を動かすエネルギー源や、脳を働かせるのに必要。糖質が不足すると疲労感 |
L-カルチニン | 脂肪の燃焼や疲労回復をサポートをする。 |
L-アルギニン | 成長ホルモンの分泌を促進し疲労回復に役立つ。/td> |
クエン酸 | 乳酸を分解し代謝を高めるサポートをする。 |
ナイアシン | 糖質や脂質からエネルギーを作り出すのに必要な水溶性ビタミンの一つ。 |
アントシアニン | 着色料として使用される。視力低下、老眼の予防につながる。 |
イノシトール | 脂肪の流れをよくする。腸の筋肉収集運動が高まる。 |
ビタミンB6 | 免疫力を高めるサポートをする。 |
ビタミンB2 | 脂肪の代謝を促進する。 |
ビタミンB12 | 神経の疲労回復をサポートする。 |
高麗人参エキス | 免疫力を高める。 |
ガラナエキス | カフェインより緩やかで、持続的な興奮作用が得られ、習慣性になりにくい。 |
エナジードリンクが効くまでの時間は?
エナジードリンクを飲んでから効果を感じられるまでの時間は、エナジードリンクの主成分であるカフェイン含有量によって決まります。疲労感や眠気を感じてからカフェインを多く含むエナジードリンクを飲むより、カフェインについて理解した上でエナジードリンクを上手に活用しましょう。
カフェインの効果を感じるまで
個人差もありますが、カフェインが体内に入ってから30分~1時間後にカフェインの効果が表れるといわれています。シャキッと目を覚ましたい、集中力を高めたいなら会議や勉強開始時間を逆算し、30分前までにエナジードリンクを飲むのがおすすめです。
カフェインの持続時間は?
エナジードリンクを飲んだ場合、カフェインの効果がどのくらい持続するか気になりますよね。カフェインは8~14時間程度持続します。日々の疲れを癒すには、十分な睡眠時間が必要になります。寝ようとしてもカフェインの効果で眠れないといったこともあります。就寝時間を考えてエナジードリンクを飲むようにしましょう。
エナジードリンクは体に悪い?危険性は?飲みすぎるとどんな症状?
エナジードリンクを飲むと脳が溶けるというようなネット情報もありますが、エナジードリンクは適量に摂取していれば危険性はなく、私たちに多くのメリットを与えてくれるドリンクです。エナジードリンクが体に悪いとされる理由をまとめてみました。
糖質の過剰摂取
エナジードリンクに多くのカフェインが含まれていることから、エナジードリンクが体に悪いとされる理由がカフェインだけだと思われがちですが、エナジードリンクにはカフェインだけでなく糖質も多く含まれています。エナジードリンクの種類にもよりますが、40~46g前後の糖質が含まれています。急な血糖値の上昇や、多すぎる糖質の摂取は、生活習慣病を招きやすくなるため、適量が大切です。
カフェイン中毒
普段からカフェインを摂取していると、カフェインに対する耐性ができやすくなります。カフェインの効果を求めて必要以上のカフェインを毎日摂取しているとカフェイン中毒になりかねません。厚生労働省によると健康な成人の一日のカフェイン摂取量は400mgまでとしています。
カフェインが含まれているドリンクは、エナジードリンクだけではありません。お茶やコーヒーにもカフェインは含まれています。一日のカフェイン摂取量が超えないように十分に注意をしましょう。
身体症状:胃痛、胸痛、吐気、心拍数増加、呼吸が早くなる
痙攣、頭痛、過呼吸など。
参照:日本中毒学会
カフェインの依存性
カフェインには耐性ができることによる中毒性と、カフェインを摂取することによる依存性もあります。カフェインの持続時間が過ぎると、集中ができなくなったり、眠気が現れる、頭痛になりやすいといったことも。カフェインに頼り過ぎない生活習慣を日頃から考えておくとよいでしょう。
エナジードリンクを飲んで脳が溶ける!?
エナジードリンクについてネットで検索しているとエナジードリンクで脳が溶けるという言葉や情報を目にした人もいるでしょう。もしも本当なら、大変なことです。
エナジードリンクを飲んでも脳は溶けませんので、安心してください。エナジードリンクを過剰摂取したことで脳出血が引き起こり、脳外科手術を行った人がいるということが、エナジードリンク脳が溶けるという噂となっているだけです。
エナジードリンクで歯が溶ける?酸蝕歯
エナジードリンクに限らず、炭酸を含むドリンクや栄養ドリンクは酸性度が高く酸蝕歯という歯が溶けやすい状態になります。エナジードリンクを飲むから歯が溶けるのではなく、口の中の酸性度が高くなることで、歯にとって健やかな口腔環境ではありません。
子どもがエナジードリンクを飲んだら危険?
エナジードリンクは、清涼飲料水なので年齢制限は設けられていません。しかし、エナジードリンクは健康な成人が飲むことを前提にカフェインなどの配合量を決めています。大人と子どもの体の大きさが違うのは明らかです。子どもに大人用のエナジードリンクをすすめることは避けるべきでしょう。
大人にとってメリットのあるエナジードリンクであっても、子どもにはよくありません。日本医師会でも、カフェインによる中毒の怖さ、最悪の場合死に至る危険性も発表しています。
妊娠中や授乳中の人はエナジードリンクを飲んでもいい?
母体や母乳を通して、エナジードリンクのカフェインは、お腹の赤ちゃんや授乳中の乳児にも影響を及ぼします。妊娠中の人、授乳中の人は、エナジードリンクの摂取を控えましょう。
エナジードリンクの適量を守れば体に悪くない
エナジードリンクが危険とされるのは、適量を超えて摂取した場合です。エナジードリンクを購入する際に、しっかりと配合されているカフェイン、糖質、その他成分を確認し一日の適量を守っていれば、頼もしい存在になるでしょう。
カフェインを一日400mg以下にする
厚生省が発表しているように、成人一日のカフェインの摂取量を一日400mg以下にしましょう。カフェインの摂取量が超えることで、危険性が高まるので、十分に注意が必要です。
エナジードリンクを飲む前に必ず、カフェインがどのくらい含まれているか確認してください。普段、コーヒーやお茶なども飲む人は、トータルで計算することをおすすめします。
糖質の摂取量をトータル的に考える
糖質の一日当たりの摂取量は設けられていませんが、一日に摂取する糖質が多すぎても、少なすぎても、よくありません。糖質というと、甘いお菓子やドリンクに多く含まれていると考えがちですが、麺類、ごはん、パンにも含まれています。
エナジードリンクには多くの糖質が含まれていることを忘れないようにしましょう。
エナジードリンクとアルコールは一緒に飲んではダメ
エナジードリンクに含まれるカフェインには、気持ちを興奮させる効果もあります。アルコールと一緒に飲むことで、興奮していることに気がつかずに、ついつい飲みすぎてしまったり、悪酔いしてしまうことも。
カフェインの利尿効果で脱水しやすくなる、飲酒後の眠気覚ましに大量のカフェインを摂取することで急性アルコール中毒を引き起こすことも考えられます。危険なので、エナジードリンクとアルコールの組み合わせは避けましょう。
就寝時間を逆算してエナジードリンクを飲む
眠気を覚ましたい、集中したいからと就寝時間を考えずにエナジードリンクを飲んでしまい眠れなくて困ったという声もあります。夜にエナジードリンクを飲むことが習慣にならないよう気を付けましょう。
エナジードリンクは一日に1~2本まで!適量を守ろう
エナジードリンクに多くのカフェインが含まれていることは、もう十分にお分かりいただけたでしょう。カフェイン中毒、依存に限らず、カフェインは肝臓で代謝される点にも注意が必要です。
エナジードリンクは、清涼飲料水ですが、喉を潤したり、リフレッシュのために飲むのではなく、疲労感を軽減したい、目を覚ましたい、集中したい時などにおすすめのドリンクです。エナジードリンクを飲む場合は、含まれているカフェイン、糖質をチェックし、飲み過ぎないようにしましょう。
エナジードリンクを飲料OEMで開発製造する際のポイント
エナジードリンクは強い炭酸が特徴ですが、炭酸の濃度は飲料OEMで製造する商品によって異なります。飲料OEMでエナジードリンクを製造する際は、委託先に炭酸ガス充填設備が整っているか確認しておきましょう。炭酸の強弱で個性を出すことが可能になります。
また、炭酸飲料は未開封であっても少しづつ炭酸が抜けていきます。エナジードリンクの容器も炭酸が抜けにくい容器を選ぶのがおすすめです。容器に対応しているキャップについても見た目や特徴を確認しておくとよいでしょう。
エナジードリンクの飲料OEMは小ロットで製造できる
エナジードリンクを飲料OEMで製造する場合、一番の問題はロット数になります。製造ロット数が大きくなることで飲料OEM費用が高くなりますが、小ロットで製造できればOE費用を抑えることも、在庫過多のリスクも避けることができます。
武内製薬の飲料OEMならエナジードリンクを小ロットで製造できます。エナジードリンクのカフェイン量、その他成分、フレーバー、OEM費用などお気軽にお問い合わせください。