美しく肌触りのよいシルク(絹)は、着心地がよいだけではなく、吸湿性、保湿性に優れています。シルク素材のスカーフ・マスク・シャツ・パジャマ・シーツなどワンランク上の高級素材であるシルクに憧れますよね。
しかし、シルクはデリケートな素材といわれていることから、洗濯方法などの取り扱いが難しいといわれています。今回はシルク素材の衣類など、自宅で洗濯ができるのか、シルクを傷めない失敗しない洗濯方法をご紹介します。
シルク素材が人気の理由
高級素材シルクの特徴
シルクは高級素材であるため、使ったことがない人も多いのではないでしょうか。シルクが高級な理由は、シルクの原料である繭を手に入れるために、約1ヶ月の時間をかけて蚕を育てる必要があるからです。
蚕に良質の繭を作らせるためには、餌はもちろん、適した環境を整える必要があります。また、蚕を飼育するだけではなく、蚕から得た繭全てからシルク(絹)として使えるわけではありません。コスト、手間、希少性からシルクは高級素材といわれています。
シルクのメリット
- 高級感漂う深みのあるツヤ
 - 肌触りがよくデリケートな肌の人にもおすすめ
 - 静電気が起きにくくホコリを近づけにくい
 - 紫外線から守る
 - 吸湿性・放湿性に優れている
 
シルクの魅力といえば、合成繊維では再現できない、特有のツヤツヤとした光沢感ではないでしょうか。シルクは人の肌に近いタンパク質で作られたとても細い線維なので、肌触りがとても滑らかでやわらかく、皮膚の薄い赤ちゃんから、肌がデリケートな人まで、幅広い人におすすめです。
シルク繊維は化学繊維と比較して、保水量が多いので、静電気が起こりにくくホコリを近づけない特徴もあります。また、吸湿性・放湿性も高く、夏にはサラッと身にまとえ、冬には暖かです。吸収性も木綿の約1.5倍と優れています。
シルクのもとになっているアミノ酸結合のタンパク質繊維が、肌の代わりに紫外線を吸収し、変質することで、肌へかかる紫外線透過を防ぐ効果も期待されています。シルクには、合成繊維と比べて、多くのメリットがあり、シルクは、蚕を守るために作られた繭がいかに優れているかが分かります。
シルクにデメリットはある?
光沢感があり見た目にも美しく、機能性の優れたシルクは、実はとてもデリケートな素材です。シルクは摩擦に弱く、表面に傷がつきやすいため、使用時や保管をする際にも、ていねいに扱うことが大切です。
シルク素材には多くのメリットがあります。シルクの扱い方をきちんと行えば、デメリットとは考えにくいでしょう。シルク素材のお手入れ方法などもあわせてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
シルクは自宅で洗濯できる?

シルクは、繊細ゆえに取り扱いが難しいといわれている素材ですが、自宅でシルクを洗濯することができます。シルクは水に弱く、水に浸けた状態で摩擦を受けると、シルクが、変色・変質してしまい、シルク本来の品質が保てなくなることがあります。自宅でシルクを洗濯する場合は、正しいシルクの洗濯方法を行いましょう。
自宅でのシルクの洗濯は手洗いが基本
シルク製品の洗濯表示に洗濯可能のマークがあれば、シルクを自宅で洗濯することができます。洗濯表示マークで、洗濯機OKと記されていても、洗濯機でシルクを洗うことは、おすすめしません。
シルクは水と摩擦に弱い素材なので、洗濯機で洗うことで、シルク繊維が毛羽立ち、質感が変わってしまう、白く変色してしまうなどのリスクが高まるからです。シルクを自宅で洗濯するなら、手洗いをおすすめします。
自宅でシルクを洗濯するやり方
シルクを自宅で洗濯する場合は、手洗いで洗濯しましょう。デリケートなシルクは、水や洗剤に弱く、シルク繊維が縮んでしまったり、色落ちをする原因にもなります。
 シルクを自宅で洗濯する場合は、手洗いで行い、シルク繊維に負担の少ないおしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。
失敗したくない!シルクを自宅で洗濯するポイント
シルクはとても繊細です。使用する洗濯洗剤や水温にも注意をし、頻繁に洗うのは避けましょう。
- おしゃれ着用中性洗剤を使用して洗濯する
 - 30度以下の水温で洗濯する
 - サッと短時間で済ませる
 
シルクを洗濯する前に色落ちテストをする
シルクの衣類、小物にもさまざまなデザインがあります。色柄物のシルクの場合、自宅で洗濯をすることで色落ちをしてしまったらショックですよね。
色柄物のシルクの場合は、洗濯をする前に色落ちテストを行いましょう。もし、タオルに色がついてしまったら、自宅での洗濯は避け、クリーニング店でドライクリーニングで対応してもらうことをおすすめします。
●色落ちテストのやり方
- シルクの目立たない箇所に洗濯洗剤の原液をつける
 - 数分放置し、タオルでたたき、色移りがないか確認
 
簡単!シルク手洗い洗濯のやり方
●洗濯液を作る
洗面器などに30度以下の水を入れます。水量に合わせた中性洗剤を入れ、よく混ぜます。
●シルクをやさしく手洗いする
シルクを洗濯液に浸け手のひらでやさしく押し洗いをします。シルクを揉んでしまうと生地を傷めるリスクがあるので、押して離すの押し洗いを約30秒繰り返します。
●やさしくすすぐ
押し洗いしたシルクをやさしく、すすぎます。洗面器に30度以下の新しい水を入れ、洗剤の泡が出なくなるまですすぎます。
●タオルを使って脱水
すすいだシルクを軽くたたみ、上から軽く手のひらで押して水を出します。大きめのタオルにシルクを挟み、軽く手のひらでトントンするように脱水をします。
洗濯機を使用したシルク洗濯のやり方
衣類表示で洗濯機での洗濯が可能な場合は、洗濯機を使用してシルクを洗うことも出いますが、シルクの洗濯は手洗いをおすすめします。
●シルクを洗濯ネットに入れる
シルク生地を傷めたいために、必ず洗濯ネットを使用しましょう。気になる汚れがある場合は、その箇所が外側になるように入れるといいでしょう。
●ドライコースを選ぶ
シルクを手洗いする際と同様に、洗濯機で洗濯する場合も中性洗剤を使用します。洗濯機には、目的に合わせた洗濯モードがありますが、シルクは水に弱いため、比較的弱い水流で洗濯をするドライコースがおすすめです。
●脱水は30秒までがおすすめ
洗濯機の遠心力を活用した脱水は、シルク繊維にダメージを与える恐れもあります。洗濯機で脱水をする場合は15~30秒程度がよいでしょう。また脱水は、手洗いの際と同様に、大きなタオルで挟んで行うのもおすすめです。
シルクは干し方も大切
シルクは、紫外線に当たると変色する恐れがあります。そのため、洗濯後のシルクは、風通しのよい日陰に型崩れを避けるためにも平干しましょう。
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