洗濯洗剤・柔軟剤について学ぶ

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洗濯で衣類の色落ちが起こる理由とは?

大切な洗濯物が、繰り返し着ているうちに色あせてしまったという経験はありませんか?
衣類が色落ちしてしまう原因は様々ありますが、色落ちを予防する洗濯の仕方や、色落ちを発生させる原因を解説していきます。

色落ちとは

洗濯を繰り返す中で、染料が溶けだして服の色が薄くなることを「色落ち」や「色褪せ」と呼びます。色が全くなくなるということではなく、着用と洗濯を繰り返していく中で、くすんだ色になったり色味が薄くなる状態を意味します。

色落ちについて考えていく中でポイントとなるのは、衣類がどのように色づけされているのかという点です。特殊な繊維を除いては、服の元となる布に染料や顔料を使って色付けしていくのが基本となります。

一般的な衣類に用いられている染色方法は、染料によるものです。染料にも種類があり、植物由来のものと鉱物由来のものがありますが、多くはコールタールや石油などを原料とした合成染料によるものです。

繊維と染料の分子同士を結合させることでの染色のため、基本的には安定性が高く幅広い繊維に使うことができます。

色落ちとは、この繊維に結合した染料の分子が、様々な原因で少しずつ分解されることで起こるものです。

色落ちする原因

衣類の色落ちが発生する原因は、1つではありません。いくつもの原因が重なって少しずつ色味が変わってきてしまいます。それぞれの原因とそのメカニズムをまとめました。

摩擦

洗濯時には、衣類同士が擦れあい摩擦が起こります。そして着用時には、衣類と肌・衣類と鞄など、様々な刺激が加わり摩擦が起こります。これらの摩擦の力によって、繊維と染料の分子同士の結合が弱まってしまうことが色落ちの原因の1つです。

特に繊維が濡れている時は、繊維同士の絡まりが広がったような状態となるため、摩擦によるダメージを受けやすくなります。摩擦により結合が弱まった分子は、最終的にその結合が外れてしまい洗濯時の水に染料が溶けだしていきます。

洗剤

洗剤や漂白剤に含まれている成分によっては、染料を分解することがあります。キッチン用の塩素系漂白剤のような強力な分解力がなくても、一般的な洗剤や酸素系の漂白剤の力により少しずつ染料が分解され色落ちを招きます。

洗濯時は、繊維1本1本が濡れて広がった状態になります。そこに洗剤が作用し、水流と衣類同士の摩擦で汚れを掻きだしていくのが洗濯です。そのため、洗濯をして汚れを落とす以上、若干の色落ちは避けられないと言えるでしょう。

紫外線

太陽光・蛍光灯には、目には見えない電磁波としてのエネルギーが含まれています。この電磁波としてのエネルギーが、染料の分子を分解することで色落ちが発生します。着用時に日光にあたることや室内で蛍光灯の光の下にいることで、衣類はダメージを受けているのです。具体的にどのようなメカニズムで色素が分解されていくのかという点についてはまだ不明確な部分も多く、研究が進められています。家具や床など日光に当たっていた部分だけが色褪せてしまうことや、窓際に置いていた人形や本などが日焼けしてしまうのも、この紫外線による色素の分解が影響です。

色落ちを予防する

大切な衣類を色落ちから守るためには、以下の4つがポイントとなります。

まずは、洗濯時の摩擦防止には洗濯ネットを使いましょう。これにより洗濯物同士の摩擦はかなり抑えられます。しかし、摩擦が減るということは同時に汚れ落ちも若干悪くなるということになりますので、汚れが気になる時にはおすすめできません。
洗濯時には、洗浄力の穏やかな中性洗剤を使うと色素の分解リスクを減らすことができます。アルカリ性の洗剤と比べると洗浄力は下がりますが、衣類のダメージは大幅に軽減されます。

そして、干す時には裏側にして日陰に干すことで、紫外線による色落ちを防ぐことができます。日陰や室内でも、風の流れがあり洗濯物同士の間隔をしっかり開けていれば生乾き臭などを発生させることなく乾かすことが可能です。

色落ち予防をしながらファッションを楽しむ

大切な衣類を長く綺麗な状態で着ていこうとする中で、色落ちは是非とも避けたいことです。色落ちの原因や予防策などからも分かるように、衣類を着ていく中で若干の色落ちは避けては通れません。そして色落ちを予防するということは、洗浄力を下げるということに繋がってしまいます。色落ちを防ぎたいあまり汚れが落としきれないのも考え物です。
衣類の汚れ具合と相談しながら、上手に色落ちを防いでファッションを楽しみましょう。

武内製薬では、洗濯洗剤・柔軟剤の商品開発からOEM製造、マーケティングまで、幅広いサポートをしています。

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