CBDについて知る

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コロナ禍でCBDが注目されるワケ

新型ウイルスとの新しい生活

世界中に猛威を振るう、新型コロナウイルス(COVID-19)は、アルコールによる手指消毒・日々の検温・マスクの着用・ソーシャルディスタンスの確保など、私たちの生活様式を大きく変化させました。
従来では当たり前にできていたことができなくなり、人との関わり方も変えざるをえなくなることは、子供から大人まで世界中の人が多少なりとも不自由さを感じていることでしょう。しかし、未知なる部分が多い新型コロナウイルスから自分や周りの人を守るためには、世界中の人が行っているように、今自分達にできる感染予防対策をしっかりと行っていくことが大切です。

そんなコロナ禍において、除菌グッズやおうち時間を充実させる家電などいままで気に留めていなかった様々なものに注目が集まっています。実はCBDも、コロナ禍において注目度が高まっているジャンルの一つなのです。

コロナウイルスとCBD

コロナウイルスの流行によりCBDに注目が集まったのには、3つの理由が考えられます。

不安やストレスの解消

3つの理由の内、最も影響が大きいのはこれであると推察されます。
未知のウイルスということで世界中で様々な情報が飛び交い、どれが信用できる情報なのか誰にもわからないという世界中が大きな不安に包まれています。その不安感からお互いに疑心暗鬼になってしまったり、自粛警察やマスク警察と呼ばれる攻撃的な人が現れたりとギスギスした雰囲気に心をすり減らした人も多いでしょう。

私たちの感情をコントロールする上で欠かせない“セロトニン”・“アナンダミド”という脳内物質があります。これらの物質は、精神安定剤に似た分子構造をしており別名、「幸せホルモン」と呼ばれています。これらの物質を、長時間脳内に維持しておく力がCBDにはあるのです。脳内物質の効果を最大限活用させ、通常よりも利用率を上げ、長い時間効果を受けられるようになります。これにより、不安感の軽減・リラックス(鎮静)効果・幸福感といった効果がでるため、精神状態が安定し、不安神経症やうつ病・ストレスに効くという結果に繋がります。

健康志向の高まり

ウイルスに罹患したくないという気持ちから、自分の健康について考えなおしたという人がコロナ禍で増加しました。2020年は、食生活や生活リズムを見直し、健康的な身体作りがトレンドになった1年とも言えるでしょう。
様々な栄養素のサプリメントが流通する中、CBDもサプリメントのようなポジションで多くの人が摂取しています。カンナビノイドを摂取することで、体内の恒常性(ホメオスタシス)のバランスが保たれ、身体を正常な状態に保ってくれます。
CBDを摂取して、身体の基本的な部分から健康になろうと考える人が増えたのでしょう。

タバコが吸えない環境

2020年より健康増進法が一部改正され、受動喫煙を防止する内容が細かく追加されました。これにより、喫煙は一部の限られたエリアでのみ可能であり公共施設や飲食店などでは喫煙ができなくなりました。この法改正に加えて、コロナ対策として喫煙所を閉鎖する施設が相次いだことで『喫煙できる場所がない』という環境が出来上がっています。自宅内や限られた喫煙スペースに出向かないと吸うことができない環境が、喫煙者を悩ませていることから、これを機に禁煙を目指す人も増えているそうです。

そこで注目されたのが、CBDです。CBDのリキッドが入った電子タバコやヴェポライザーはタバコのような感覚で吸引ができ、煙にもタールやニコチンといった有害物質は含まれていません。喫煙する自分も含め周囲の人にも迷惑をかけることなく、リフレッシュができるとしてタバコの代替品として人気を集めています。
身体に害がないだけでなく、CBDの薬理効果を享受することもできるため、健康面でもタバコと比べてプラスにはたらきます。

つまり「コロナ禍でCBDを摂取する人が増えた」という事実はあるものの、コロナウイルスの予防や治療を目的という訳ではありません。外出の自粛や様々な環境の変化により多くの人が、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいると言われています。また、ウイルスの恐怖や不安感から睡眠障害を患ってしまうという事例も多く報告されています。
これらを解消するためにCBDが注目され、使用者の数が増加したということでしょう。

CBDやコロナウイルスに有効?

CBDにはさまざまな薬理効果があり、その効果は多くの疾患の治療に有効であるとのエビデンスが報告されています。その影響もあって、「CBDはコロナウイルスにも有効ではないか?」という憶測がインターネット上を中心に世界で飛び交っています。

カナダでは大学生物科学部の研究者らが、CBDを摂取し続けることはコロナウイルスへの感染リスク軽減につながるという論文発表するなど、少しずつではありますがコロナウイルスとCBDの関係を調べた論文も出てきています。
その一方でアメリカのニューヨークでは、司法長官が直々に「CBDがコロナウイルスに有効」という宣伝を禁止するなど、CBDとコロナウイルスの関係性は大きな話題を読んでいます。

2021年現在、CBDがコロナウイルスの感染予防や治療に効果があるかどうか判断するのにはエビデンスが不十分です。効果があるともないともどちらとも言いきれないというのが現状でしょう。
CBDを摂取することで、身体が健康になり、間接的に感染予防に繋がるという可能性はありますが、CBDが直接的にコロナウイルスにどのような影響を与えるのかについては未知の領域であると言えるでしょう。不確かな情報に踊らされることないよう、気を付ける必要があります。


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