CBDについて知る

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CBDの過剰摂取のリスクとは?

薬物の過剰摂取のことを英語でdrug overdose(通称:OD)といい、適正量以上の薬物を一度に摂取することを意味しています。処方薬や市販薬だけでなくマリファナや危険ドラッグなどの違法薬物の過剰摂取に対しても使われる言葉です。

自分に合った適量のCBDを摂り入れることは、私たち現代人にとても大きなメリットがあると考えられていますが、適量を超えた場合はどうなるのでしょうか。CBDの過剰摂取リスクについて考えたいと思います。

薬物の過剰摂取とは

市販薬も物によっては、過剰に摂取することで強い陶酔感や多幸感を感じ、まるで違法薬物を摂取しているかのような症状がでるものがあります。
これは脳内のドーパミン神経系が活性化されることで起こされるもので、薬物依存の第一歩になると言われています。

ヘロインやモルヒネなどの鎮痛剤やベンゾジアゼピン系の睡眠薬や向精神薬などを過剰に摂取すると急性中毒を引き起こし、意識がなくなる・最悪の場合死に至るケースもあります。薬物の過剰摂取は今世界的に大きな問題となっており、アメリカでは年間4万人以上もの人がODを原因に死亡しているというデータもあります。

CBDの耐用上限値

薬の成分にはそれぞれ耐用上限値があり、超えないように計算し薬剤が作られます。過剰摂取で危険な症状が起こる可能性のある薬剤は、市販薬であれば注意書きがあり、処方箋薬は医師や薬剤師から説明があります。

一方でCBDについては耐用上限値が定められておらず、医療用の大麻が認可されている国でも特別な定義をしているところはありませんでした。そんな中、2020年にイギリス食品基準庁:FSA(Food Standards Agency)は、CBDの1日の上限値を70㎎までと設定しました。

CBDの上限値を明確に定めたのは世界で初めての試みであり、高い注目を集めました。ただ、70㎎までとした根拠が乏しくエビデンスが不十分だと批判の声も上がっています。

CBDの過剰摂取となるラインは?

CBDを摂取するにあたっての使用量の目安は、50㎎以上と言われています。そのためこの高用量の目安を大幅に超える量を過剰摂取と呼んでもよいのかもしれません。

CBDの過剰摂取のボーダーラインを考えていく際にカギとなるのは医療用として処方されるCBDの量です。エピディオレックスは、医療大麻が承認されている国で使われている大麻草由来のCBDが主原料となっている薬です。)

エピディオレックスにおける1日の最大推奨維持用量は、体重1㎏あたり10㎎となっています。つまり体重50㎏の人の場合、250㎎を2回 計500㎎のCBDを摂取することになり、イギリスの定める70㎎が非常に低い値で定められていることがわかります。

CBD過剰摂取におけるリスク

WHOは2011年に行われた実験データを例にあげ、高用量を長期間にわたって摂取したとしても忍容性は良好であると発表しています。この実験では、1日最大1,500㎎のCBDを摂取して副作用が起こらないことが証明されています。1,500㎎というと、CBD25㎎配合のグミ60個分・濃度3.3%のオイル1本半(45㎖)分で大変多く摂取できる量ではありません。

忍容性が認められているのはあくまでも医療クオリティの製品

CBDはかなりの高用量で摂取しても健康被害は起こらないため、過剰摂取を問題視する必要性はないというのが世界的な考え方となっています。しかし、これはあくまでも純度の高い医療クオリティのCBDに限定されていることを忘れてはなりません。

CBDの安全性に関する実験データのほとんどが、CBDオイルや製剤といった形での摂取で進められています。CBD商品で人気の高いリキッドやワックスなどの吸入摂取ではないことに加え、フルスペクトラム・ブロードスペクトラムといった他の麻の成分を多く含むものを対象とはしていないのです。

CBD商品の中には粗悪な商品もあり、CBDを過剰に摂取することではなく製品に含まれる不純物や添加剤を大量に摂取したことが原因で何かしらの健康被害が出る可能性というのは多いに考えられます。

CBDは自分に合った適量で使用

CBDについては、高用量でも忍容性が高く副作用は見られないという見解がなされており、WHOをはじめ、世界の様々な機関が共通の認識をもっていると言えます。一般的な薬剤のようにオーバードーズによる重篤な症状が起こることは、ほとんどないといってもよいでしょう。

ただしこれらの見解は純度の高いアイソレートCBDに対してのものであり、製品化にあたっての添加物などは含まれていないという点を覚えておきましょう。CBDは高用量摂取したからといって効果が強く出るものではありませんので、自分自身にあった用量で使っていくことが推奨されます。




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