CBDについて知る
CBDの耐性はつく?
薬の耐性がつくメカニズム
同じ薬を長期間に渡って飲み続けることで、薬の効果が実感できないようになることを「耐性がつく」と言うことがあります。薬学的に考えた、薬への耐性の定義は以下の通りです。
耐性は依存の形成の初期の段階で起こることが多い。
参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
耐性がつくメカニズムとしては、身体がその薬物に慣れることで分解・排出されるスピードが上がること・薬が働き欠ける元となるたんぱく質の量が減少することなどが原因です。モルヒネ・エフェドリン・アルコール、ドラックなどの危険薬物において耐性が起こることが多いとされています。
危険薬物に耐性が懸念される一方で、近年処方される薬物ではあまり多くは起こりません。理由としては、耐性がつきにくい薬の開発が進んでいることや、異なる作用機序を持つ薬への飲み替えなど耐性が起こりにくい処方の仕方が浸透したためです。
CBDは耐性がつかない?
WHO(世界保健機関)はCBDは耐性がつかないと発しています。
潜在的な身体的依存の影響など、カンナビジオール離脱症状や耐性は報告されていない。
WHOがこのような結論を出したのには、世界中の多くの論文や研究においてCBDは耐性を作らないという結果が出ているためです。 研究されているのは、CBDが感作をもたらす可能性が示唆されているためです。感作とは逆耐性とも呼ばれ、耐性の反対に長期間摂取することで薬が効きやすくなるというものです。 繰り返される刺激によって身体の反応がより過敏になり増大していくという働きで、同じ食品を過剰に食べ続けることで食物アレルギー反応が起こるのもこの感作性によるものです。現段階において、CBDは耐性がつかないと結論つけられていますが、感作については研究が進められていくものと考えられます。 CBDは耐性がつかないが、THCは耐性がつくということが研究の結果が出ています。定期的に摂取することでエンド・カンナビノイド・システムが、THCが身体に与える影響を弱めるために体内の受容体の数を減らす働きをするため、同じ量を摂取しても効果を感じにくくなるという仕組みです。 THCを摂取するのをやめればまた受容体の数は復活することも明らかになっているため、数日~1週間ほどTHCの摂取を避けることで症状の改善が見込めます。海外において治療の一環としてTHCを使用している人は、耐性が見られた場合一定期間THCが含まれない薬に変えて高まった耐性を元に戻すなど工夫して治療が行われています。 CBDに耐性は起こらないと言われていますが、時間と共にCBD効果が薄れているように感じることがあるでしょう。あまり多く見られる例ではありませんが、どのようなケースか考えてみましょう。 疑似耐性は、耐性ができたと頭で感じることで身体がそれに反応してしまういわゆるプラシーボ効果のような現象が起こっている可能性が考えられます。 CBDがECS(エンド・カンナビノイド・システム)の働きや自律神経のバランスの乱れが改善され身体が良い状態をキープできる状態が、CBDの効果が薄くなったと感じる可能性が高いものと考えられます。 定期的にCBDを摂取し続けたことにより、ECSの働きが正常化し自律神経のバランスがしっかりと整うことで身体の良い状態が保たれるようになったのです。これ以上、向上しないという意味で、効果が薄れたように感じることもあるでしょう。 身体が良いコンディションであることに慣れてしまったがために、CBDの効果を実感しにくくなったようなものです。CBDは身体をベストコンディションにするためのサポートはできますが、CBDには、ドーピングのようなキャパシティーを超えた活動ができるようにする力はありません。不調のない状態が続いているのであれば、それはCBDが身体の中で健康をサポートしてくれているおと考えておくのがよいでしょう。 CBDの耐性がつくことはないという研究データは非常に多く、WHOも認めています。CBDを長期間摂取しても、体がCBDを作用しにくくする変化を起こすことはありません。THCは耐性がつく
CBDの効果が次第に感じにくくなる?
疑似耐性
このような場合は、CBDの使用を一旦中止し一定期間身体を休ませることがおすすめです。ESCの状態が整っている
CBDはバランスをサポートしてくれる存在
CBDの耐性がつくことはない
CBDの摂取によって良い状態がキープできているのであれば、自然な働きで健康をサポートしてくれているものと考えてよいでしょう。