ペットについて学ぶ

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犬の生理(ヒート)はいつから?期間や症状・痛みは?散歩はどうする?

ペットにメス犬を迎えたい人、すでにメスの仔犬を迎えている人に学んでいただきたいのが犬の生理についてです。ペットの生理は人間とは仕組みが異なります。

愛犬が初めて生理を迎えたときに、慌てず対応できるように私たちが正しい知識を身に着け落ち着いてケアしてあげましょう。犬の生理について周期や体調・気をつけるべき注意点を解説します。

人間と犬の生理のメカニズムは違う

人間の生理は、数日のズレはあっても周期が25~38日間とされていて、月経期を終え卵胞期から排卵期を迎えます。この排卵期に受精の準備が整い妊娠に備えますが、妊娠をしなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ち体外に出ることを生理と指しています。

ペットである犬の場合、生理はヒートと呼ばれていて、経血の出血を指すのではなく、犬の発情のことを意味しています。子宮内膜が剥がれ落ちるのではなく、充血します。これは、妊娠に至らなかったという意味ではなく妊娠する準備が整ったという合図です。

生理ヒートはいつから始まる?期間は?

メス犬の生理(ヒート)は、一般的に生後6か月~1年頃から始まり、閉経はないと言われています。その後は、人間のように25~38日間に一度とほぼ毎月訪れるのではなく、小型犬で5~7ヶ月、大型犬の8~12か月の間隔で、年に1~2回生理が来ます。

生理(ヒート)期間は、8~10日程度で人間よりやや長いように感じます。ここで犬の生理サイクル発情周期について抑えておきましょう。

妊娠に向けて準備発情前期

妊娠の準備が整っている期間が発情前期です。この期間にホルモンの分泌が増え発情期に向けた変化が起きます。例えば外陰部が大きく腫れているように見える、陰部に出血が見られ、犬が自分でぺろぺろ舐めている様子を目にすることもあるでしょう。
この頃フェロモンの分泌量も多くなり、オス犬がメス犬の周りをついて回るようになりますので望まない妊娠を避けるために注意が必要です。

交尾をする発情期

メス犬とオス犬が交尾をする期間が発情期で7~10日前後です。メス犬の排卵は、発情期を迎えてから3日後と言われています。
飼い主はペットであるメス犬の陰部の腫れや出血が気になると思いますが、排卵を終えた頃が発情期のピークなので徐々に落ち着いてくるでしょう。

オス犬を受け入れない発情休期

発情期後約2ヵ月間は妊娠の有無に関せずオス犬を受け入れません。もちろん、妊娠をしていれば、分娩や産後の仔犬を育てる授乳の期間なのでオス犬を拒否しますが、妊娠していないメス犬でも排卵後からプロゲステロンが分泌される影響を受け偽妊娠している様子になります。

発情周期の長さを左右する無発情期

次の発情前期までの期間です。メス犬の生理(ヒート)は年に1~2回ですが、その差があるのは無発情期間の長さが影響します。一般的に4~8か月で、その間卵巣は機能していません。

メス犬にも生理痛はある?体調の変化は?

私たち人間の女性の中にも、毎月生理痛に悩んでいる人も多いでしょう。人間なら、痛み止めを飲んでゆっくり身体を休めることもできますし、今日は生理痛で辛いと周囲に伝え配慮を求めることも可能ですが、言葉が話せない可愛いペットであるメス犬が生理痛で苦しんでいたらと考えるだけで飼い主としては胸が痛いですよね。

しかし心配ありません。人間の生理は子宮内膜が剥がれ落ちるので痛みが発生することがありますが、メス犬の場合は、子宮内膜が充血する際の出血なので生理痛はないと言われています。

メス犬にPMSはある?

メス犬の生理(ヒート)はホルモンが引き起こしているので人間と同じように、ホルモンバランスが乱れることでいつもと違った様子を見せることがあるとされています。例えば、いつもより食欲がない・横になって寝ている時間が増えているなど、普段より元気がないかな?と感じるケースや、イライラした様子で落ち着きがない、下痢・便秘などが挙げられます。

かわいいペットの生理中(ヒート)に気を付けること

生理痛はないとされていても、やはり体調が優れない、憂鬱な気持ちになるのはメス犬も同じです。かわいいペットの生理期間中に気を付けたい注意点をチェックしましょう。

生理中の散歩は?マナーパンツは必要?

メス犬が散歩に行きたがっている様子なら散歩に連れて行ってあげましょう。ただし、生理中(ヒート)はオス犬が興奮し接触をしてきますので、散歩コースの配慮が必要となります。

生理中(ヒート)の散歩で、出血量は気にならないが、マナーパンツを履かせるべきか?と考える飼い主さんも多いでしょう。絶対に履かせないといけないわけではありませんが、散歩中やドックランを利用する際にマナーパンツを身に着けていれば、他の飼い主さんに向けて一目で生理中(ヒート)であることをアピールすることができ、オス犬との接触を減らすことができるメリットがあります。

また、散歩以外でも自宅でマナーパンツを履くことで、布団やソファーなどに血液が付着するのを防げるので、必要に応じて上手にマナーパンツを活用しましょう。

生理中にシャンプーしてもいい?汚れが気になる

陰部や周りの毛に付着した血液汚れが気になることもあります。細菌感染を避けるためにもデリケートな部分は清潔にしてあげたいですよね。

強く拭くと皮膚を傷めてしまうので、必要箇所だけぬるま湯でさっと洗い流してあげるといいでしょう。また普段から陰部周辺の毛を短くカットしてあげるのもおすすめです。

生理じゃない?おりものや尿に血液が混じる?子宮蓄膿症に注意!

生理以外にも気を付けてあげたいのが子宮蓄膿症です。最悪の場合、死に至るケースもある恐ろしい病気です。発情期を終えた後から3か月の間に子宮蓄膿症が起こりやすく、比較的5歳以上のメス犬に多く出産経験のない犬は比較的に多いとされています。

子宮の免疫が低下する発情期の後、子宮内膜が厚くなる時期に大腸菌・ブドウ球菌・サルモネラ菌などの原因菌が膣内で増殖し子宮内で増え、はじめは無症状でなかなか気づきにくいと言われています。

原因菌が増殖するにつれ子宮内に膿が溜まっていき痛み、発熱、吐き気などの症状が出てきます。子宮内に溜まった膿の多さから、お腹が膨らんでいるように見えるなど外見的にも変化が見られ、この状態になると痛みも当然強くなっているでしょう。
この増殖した菌から出る毒素が原因で血栓ができてしまったり、子宮が破け、腹膜炎になるなど非常に危険性の高い病気です。

子宮蓄膿症の診断と治療

子宮蓄膿症は、触診・血液検査やレントゲン・超音波検査の画像診断が行われます。一見、軽症に見えても実は危険な状態であることも多く根治させるには、外科手術が必要となります。

子宮蓄膿症は、避妊手術を受けていれば避けられる病気ですので、繁殖を望まない場合だけでなく、ペットの健康管理の観点からも飼い主として避妊手術を考える必要性があります。また、膣炎や膀胱炎なども気をつけましょう。

避妊手術も選択肢のひとつ

メス犬の妊娠出産を望まない・一代限りの命を考えているのなら避妊手術を選択肢に加えるのも一つです。メス犬も人間と同じで乳腺腫瘍(乳がん)や子宮がんなどのリスクがあります。

避妊手術をすることで生理(ヒート)が来なくなるだけでなく、病気のリスクを回避しやすくなると言われています。避妊手術をする時期は初めての生理を迎える前とされていますが、成長の個体差があるので早めに獣医師に相談することをおすすめします。


生理で困ったことは獣医師へ相談しよう

言葉が話せないペットの生理に戸惑い心配になることもありますよね。
生理期間が1か月以上続くなど長すぎる、陰部が真っ赤腫れて炎症をおこしている、元気がないなど
いつもと違う様子の時は、迷わず獣医師に相談・受診をおすすめします。

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