ペットについて学ぶ

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海外からペット薬を個人輸入できるの?

保険が適用されない分、ペットの薬は高いと感じたことはありませんか?今回は、海外から処方箋なしで薬を個人輸入することはできるのかどうかを考えていきます。
海外で市販されているペット用の薬の種類についてもご紹介します。

薬の個人輸入は難しい?

まず薬を輸入する・薬を処方するといった、薬剤に関することについては「医薬品、医療機器の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律」(以下、薬機法)という法律があり、それに準じた対応が必要です。薬機法に違反した場合は、例え個人であっても刑事罰・罰金・懲役刑などの罰則が科せられます。

原則として個人は、転売や他人への譲渡などを目的に医薬品を輸入することは出来ません。自己使用に限り特例的に諸手続きを簡略化できるケースはありますが、税関での確認に使われる各種書類を用意する必要があります。ただし薬機法で規制対象となっている物質が含まれる薬剤は条件を満たしていても輸入することはできません。
令和2年には、税関を通すのに必要な書類が増えるなど医薬品等の個人輸入手続きは複雑化しています。

動物用医薬品は?

動物用の医薬品等の輸入についても、上述した薬機法に基づき規制がしかれています。

上記の条件を満たした場合にのみ、獣医師からの処方箋がなくても動物用医薬品の個人輸入が可能となります。
対ヒト用の医薬品に関しては厚生労働省が管轄となりますが、動物用の医薬品等の管轄は農林水産省ですので、農林水産省へ必要書類を提出し認可を取る必要があります。この認可を取らないと、税関を通過することができないため購入した品物を受け取ることができません。

但し、使用にあたって獣医師の専門的な知識と技術を必要とする医薬品や、耐性菌が生じる可能性のあるものなどは「要指示医薬品」に指定されており、個人輸入するにあたって獣医師からの処方箋が必要です。またワクチンの輸入は禁止されているため輸入することができません。

海外のペット用薬事情

日本では獣医師からの処方が必要な薬でも、海外では同等の成分が含まれた市販薬が多く存在します。また、薬の種類も非常に豊富で同じ症状に対する薬でも複数の選択肢から選ぶことができます。

これは、欧米のペット関連の市場規模が日本と比べて圧倒的に大きいことが理由にあげられるでしょう。例えばアメリカはペットとして飼われている動物の数が日本の10倍以上と言われています。

そのためペット関連の商品の需要は非常に高く、市場規模も大きいです。市場が大きい分研究開発にかける費用も大きくなり、良い医薬品が積極的に作られるため価格競争も起こりやすく消費者にとって良い環境が整っているのです。

実際に日本で認可され動物病院で処方される薬の大半が、海外で製品化されたものです。海外で処方箋薬となった数年後に日本でも認可を受けて処方箋薬となるというルートを辿っています。

日本にはないさまざまな薬

欧米では日本よりも非常に多くの種類のペット用医薬品がありますが、人気が高いのはジェネリック(後発医薬品)です。従来の薬と同等レベルの効果を得ることができ値段が手ごろなジェネリック医薬品は、とても人気です。特に寄生虫の予防などコンスタントに服薬が必要な薬に関しては、値段が手ごろなジェネリックを選びたいという方が多いようです。

また、日本では種類の少ない医薬品レベルの成分が入ったシャンプーなども市販薬として購入することができます。さらに、同じ市販薬の動物用医薬品でも海外製の方が有効成分の濃度が高いことも多いです。
日本では市販されていない、アレルギー等の痒みを抑える飲み薬などもあります。

ペット用薬の個人輸入とは?

メリットが大きい一方で、飲み合わせや健康被害などのデメリットがあることも頭に入れておかなければなりません。農林水産省でも『個人で輸入された動物用医薬品等は、日本国内でその効能・効果や安全性が認められたものではありません。その使用により副作用等が発生した場合であっても、一切の責任は輸入者が負うことをご留意ください。』と注意喚起を行っています。
言語を使って副作用や服薬後の違和感などを訴えることができない分、ペットへの投薬は慎重に行う必要があるでしょう。

輸入代行とは

個人で医薬品を輸入する際、税関への提出が必要な各種書類の用意や、メーカー側との現地言語でのやりとりなど個人輸入で手間となる点を代行してくれる「輸入代行業者」が増えてきています。
書類など面倒な部分を業者が代行してくれることで、インターネット通販のような感覚で気軽に購入ができると人気が高まっています。

薬について獣医師に相談しよう

国内では動物用の市販薬の種類は非常に少なく、多くの飼い主が動物病院を受診して薬の処方を受けています。保険が適用されないことや、頻繁に通院をすることなど飼い主に負担が大きくかかります。

その点、病院にかからなくても安価で薬を買うことができる海外の通販サイトはとても利便性に優れています。しかし、使用に関しては自己責任が伴うことを忘れてはいけません。国内未認可薬を与えることに不安が残る方は、動物病院での診察・処方を受けることをおすすめします。




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