ヒアルロン酸は、化粧品に含まれる主要な成分の一つで、非常に高い水分保持能力で、肌の潤いを与える効果が保湿が期待されています。ヒアルロン酸は美容成分としてだけではなく、私たちの皮膚、関節、目の硝子体にも存在しています。
私たち人間の身体の60%が水分でできていることから、保水力の高いヒアルロン酸はとても重要です。ヒアルロン酸の特徴や種類について解説いたします。
ヒアルロン酸の成分は?
ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸という二つの単糖が、繰り返し結合した多糖類(グリコサミノグリカン)です。多糖類は、高い保水力を持ち、肌に水分を保持する働きがあります。
多糖類には、細胞に栄養素を運び届けたり、老廃物を細胞の外へ運び出す働きがあり、多糖類が減少すると、細胞が健やかな状態を保てず身体に影響を及ぼすこともあります。
ヒアルロン酸の特徴は保水力
ヒアルロン酸が肌の水分を保つというのは周知されていますが、ヒアルロン酸の最大の特徴は、保水力です。ヒアルロン酸の保水力は、ヒアルロン酸の重量の6,000倍の保水するといわれています。
人体の60%が水で構成されている私たちは、身体の水分を保水するためにヒアルロン酸は欠かせません。赤ちゃんのむっちりとした柔らかな肌は、ヒアルロン酸が多いからといわれています。
ヒアルロン酸は加齢とともに減少していき、30代頃から徐々に始め、40代になると赤ちゃんの肌と比較して半分ほどに。さらに60代になると25%程度まで減少するといわれています。ヒアルロン酸が不足すると、肌の潤いも減少しカサカサ、ハリがない、ほうれい線や目元のシワが気になるなど、さまざまな肌の悩みが出てきます。
ヒアルロン酸の役割は?どんな働きをするの?
ヒアルロン酸が美肌や健康によいとされるのは、優れた保湿力があるからです。ヒアルロン酸は、みずみずしい肌に導くだけでなく、体内でも必要な成分で、関節や目にも大きな影響を与えています。
ヒアルロン酸は肌を保湿し弾力性を保つ
間の皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層から成り立っています。一番上の層である表皮は、各層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層の5つの層に細分化されいます。
表皮には免疫に関係する細胞や、紫外線に当たると日焼けをするメラノサイトなどが存在し、皮下組織には、汗腺、皮脂腺、毛包、毛などの皮膚機能が備わっています。
真皮は、肌の弾力性に関係する層で、皮膚を支えるタンパク質から作られるハリを与えるコラーゲンと、弾力を与えるエラスチンの間でヒアルロン酸が水分を一定に保つことで肌にうるおいやハリを作り出しています。
化粧品に配合されたヒアルロン酸が、真皮層に届くことはありませんが、肌表面にうるおいを与えてみずみずしい状態に導くヒアルロン酸は、とても優れた保湿成分といえます。
収縮する性質はない。
しなやかで柔軟性がある。
ヒアルロン酸が関節の動きを滑らかにする
関節と関節をつなぐ間には軟骨があります。軟骨の動きを滑らかにするためにヒアルロン酸が潤滑油としての役割を果たしています。
怪我や加齢により軟骨がすり減ったり、変形をすると関節を動かすたびに痛みが発生したり、炎症が起こることもあります。関節の辛い痛みや悩みに対して、医療目的としてヒアルロン酸を注射で補うこともあります。
ヒアルロン酸は目の硝子体にも欠かせない
目の硝子体は眼球の器官の一つで、水晶体と網膜の間にありコラーゲン繊維と水で作られています。目は涙の主成分であるムチンにより保水、栄養補給をしています。身体のなかなでも多くの水分を必要とする器官です。
ヒアルロン酸は、ムチンと制す津が似ているため、目薬などの補助剤として役立っています。
ヒアルロン酸配合の化粧品OEMの特徴やメリット
オリジナル化粧品をOEMで開発する際にヒアルロン酸を配合する処方が多くあります。洗顔から化粧水、美容液まで肌の保水を目的にヒアルロン酸は人気の成分です。OEMで開可能なヒアルロン酸を配合した化粧品の特徴やメリットをみていきましょう。
肌のうるおいを保ちバリア機能を健やかに
化粧品にヒアルロン酸を配合することにより、皮膚の表面である角質層にうるおいを与えます。ヒアルロン酸には、水分を与えるだけでなく保水し肌にとどめておく特徴があるので、肌のバリア機能を健やかに導くことも期待されています。
肌質を問わず使用できる
ヒアルロン酸は、私たちの身体に備わっている成分であるため、肌へのやさしさにこだわった化粧品のOEM開発でも、保湿成分として人気です。
肌がデリケートな人でも比較的使用しやすいとされています。(※個人差があるので、使用前にパッチテストをおすすめします)
肌なじみがよく使い心地のよさが人気
ヒアルロン酸は、なめらかな心地のよいテクスチャーが人気です。ベタベタせず、スーッと肌になじむのが特徴です。さまざまな化粧品にヒアルロン酸は配合されています。
化粧品のOEMにおすすめ!ヒアルロン酸の種類
ヒアルロン酸には、3つの種類があります。それぞれのヒアルロン酸の保湿に特徴や違いがあるので、OEMで開発したい化粧品に合うヒアルロン酸を選びましょう。
ヒアルロン酸ナトリウム
ヒアルロン酸ナトリウムの分子は大きく、肌表面に留まり、保水力を発揮する特徴があります。角質層まで浸透しないことは、決してマイナスではなく、肌の表面にうるおいのベールを作り出してくれるようなイメージです。
ヒアルロン酸ナトリウムは、化粧水で与えた水分が逃げないように肌に蓋をする役目の乳液やクリームに配合するのがおすすめです。
加水分解ヒアルロン酸
加水分解ヒアルロン酸は、分子に酵素などを加えて分解したヒアルロン酸で、分子が低いため角質層まで深く浸するのがポイントです。別名、浸透型ヒアルロン酸とも呼ばれています。
肌にうるおいを与える化粧水や美容液に配合するのに適したヒアルロン酸です。
アセチルヒアルロン酸ナトリウム
アセチルヒアルロン酸ナトリウムは、一般的なヒアルロン酸の2倍の保湿、保水力があるとされています。アセチル基によってパワーアップしたアセチルヒアルロン酸ナトリウムは、スーパーヒアルロン酸と呼ばれ、保水、保湿により角質に対する柔軟効果も期待されています。
OEMで開発する商品に問わず、どんな化粧品アイテムにもぴったりです。
ヒアルロン酸とセットでおすすめの保湿成分
保湿成分として肌なじみのよいヒアルロン酸は、化粧品のOEM開発でおすすめの保湿成分です。保湿成分は、一つだけでなく数種類の保湿成分を組み合わせることで、より保湿効果を発揮します。
うるおい乾燥し乾燥や紫外線、摩擦などの外的刺激を和らげてくれる。
浸透性も高くベタベタしないサラッとしたテクスチャー。基礎化粧品以外にメイク化粧品にも配合されている。
ヒアルロン酸より保湿効果が持続する。
保湿に注目!ヒアルロン酸を配合した化粧品のOEM開発
歳を重ねることに減少してしまうヒアルロン酸ですが、化粧品に配合することで毎日のお手入れでケアすることができます。
OEMで開発したい化粧品のアイテムに適したヒアルロン酸、その他保湿成分もあわせてご提案いたします。