プロテインについて学ぶ

プロテインについて学ぶ

実は大事な副原料

プロテインの主原料となるタンパク質は、商品の特徴を決める重要な要素です。商品を選ぶ消費者が、もっとも関心を持つ項目でもあります。それと同じくらい重要なことは、摂取したプロテインを体内で最大の力を発揮できるように、プロテインの働きを支えるその他の原料の存在です。

プロテインにはビタミン・ミネラルが含まれている

主原料であるプロテインの他、ビタミンやミネラルが含まれている商品があります。商品のパッケージ裏を見ると原材料名が書かれているので、確認することができます。例として二つ、実際に販売されているプロテインの原材料を見てみます。


例1(原材料名)

大豆たんぱく、砂糖、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、ココアパウダー、果糖、カラメルシラップ、食用油脂/貝Ca、炭酸Ca、乳化剤、香料、ピロリン酸鉄、ナイアシン、パントテン酸Ca、V.B6、V.B2、V.B1、葉酸、V.D、V.B12


例2(原材料名)

脱脂大豆たんぱく、デキストリン、ココアパウダー、植物油脂、食塩、乳化剤、V.C、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、スクラロース、アセスルファムK)、香料、ナイアシン、V.B2、V.B1、V.B6、パントテン酸Ca、葉酸、V.B12


上記原材料名と対応する栄養素

  • 「VC」⇨ビタミンC
  • 「V.B1」⇨ビタミンB1
  • 「V.B2」「V.B6」「V.B12」はそれぞれビタミンB2・B6・B12
  • 「VD」⇨ビタミンD
  • 「VC」⇨ビタミンC
  • 「ナイアシン」「葉酸」⇨ビタミンB群の仲間
  • 「パントテン酸Cα」(パントテン酸カルシウム)⇨パントテン酸(ビタミンB群)強化
  • 「炭酸Cα」(炭酸カルシウム)⇨カルシウム強化
  • 「ピロリン酸鉄」⇨鉄の強化

ビタミン・ミネラルを配合している目的は、プロテインが消化吸収された後、体内でのタンパク質合成に重要な役割を果たすことです。その他、体の運動機能を効率的に引き出すサポートをすること、不足がちな栄養素を補うためでもあります。

ビタミンB群の働き

ビタミンB群にはビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類があります。プロテインにビタミンB群が配合されていることが多いのは、代謝その他の活動にビタミンB群が欠かせないからです。

ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、体内に貯蔵することができないため、こまめな補給が必要なビタミンでもあります。

エネルギー代謝にビタミンB群が必要

体を動かすためにはエネルギーが必要ですが、エネルギー源として利用される炭水化物、脂肪、タンパク質を代謝してエネルギーを得るときに、ビタミンB群が必要になります。炭水化物の代謝には主にビタミンB1、脂肪の代謝には主にビタミンB2、タンパク質の代謝には主にビタミンB6が使われます。パントテン酸やナイアシンはエネルギー代謝全般に利用されます。

運動時は特にエネルギー代謝が活発に行われるので、ビタミンB群の補給はとても大事です。*1

その他のビタミンB群の重要な働き

ビタミンB群はエネルギー代謝以外にも、細胞代謝や神経伝達、造血にも重要な役割をはたしています。私たちの体を作っている細胞は、古くなると死んで新しい細胞に置き換わります。ヒトの体にはおよそ37兆2000億個*2 の細胞が存在しており、常にどこかで細胞が生まれ変わっているので、ビタミンB群はこまめな補給が必要な栄養素であることがわかります。体内でのプロテイン利用をスムーズにするためにも、ビタミンB群を合わせて摂取するのが理想的です。*1

ビタミンB群はこのように体のさまざまな部位で利用される栄養素であり、各部位の活動は連動して成り立つため、ビタミンBは単体で摂るのではなく複合体で摂ることが効率的だといわれています。

鉄の吸収率を高めるビタミンC

プロテインに含まれるビタミンCは、鉄の吸収率を高める働きがあります。鉄は赤血球中にある、酸素を運ぶ役割のあるヘモグロビンの成分です。スポーツなど体を動かすときには安静時よりも酸素が必要になるので、ビタミンCの補給は欠かせません。*3

ビタミンCはそれ以外にも皮膚や腱、軟骨などを構成するコラーゲンの合成に必要であり、活性酸素を除去する働きもある栄養素です。*4

ビタミンB群と同様、水溶性ビタミンで体内で貯蔵ができないため、1日のうち数回に分けての補給が必要です。

カルシウムのバランスを整え骨を強化するビタミンD

ビタミンDはカルシウムのバランスを整える働きをします。ビタミンDが不足すると、骨がもろくなります。骨を強化するためには、カルシウムを摂るだけではなく、合わせてビタミンDも摂ることが必要です。*5

骨格筋を動かすために必要なカルシウム

カルシウムは骨の主要成分ですが、骨格筋を収縮させるときにもカルシウムが必要です。運動は骨格筋を酷使するため、カルシウム不足にならないようにしなければなりません。

プロテインにはカルシウムが添加されていることが多く、カルシウムの吸収を助けるため、ビタミンDも添加されています。

持久力を高める鉄

鉄は酸素を運ぶ赤血球の中にあるヘモグロビンの成分です。鉄分が不足すると貧血になり、体を動かすと息切れしやすくなります。運動をする人はスタミナが必要ですが、筋肉を動かすために必要な酸素を運ぶ赤血球が正常に働かなければスタミナ切れになります。鉄はスタミナ=持久力を保つために不可欠な栄養素です。

プロテインには鉄を強化する成分が含まれているものがあり、鉄の吸収を助けるためにビタミンCも同時に配合されています。

プロテインの利用効率を高めるビタミン・ミネラル

摂取したプロテインを消化吸収して、体内で効率的に利用するためには、タンパク質以外の栄養素も必要です。タンパク質を合成するために必要なエネルギー代謝に、ビタミンB群が重要な働きをします。プロテインにビタミンB群が豊富に含まれているのは、プロテインが消化されアミノ酸として体内に取り込まれた後に、効率的にタンパク質合成ができるのを助けるためです。その他のビタミンやミネラルも、筋肉の強化に必要な機能を高めることを目的に配合されています。

武内製薬では、プロテインの商品開発からOEM製造、マーケティングまで、幅広いサポートをしています。個人のお客様のOEMも受託しています。

プロテインビジネスを始めたい方のお手伝いを武内製薬が応援します。

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