大麻が違法薬物であることは、周知されています。厚生労働省では、大麻やMDMA等を違法薬物として禁止しています。精神的崩壊だけでなく、最悪の場合、死に至るケースもあります。
違法薬物でなければ、安全なのでしょうか。大麻グミとして世間を騒がせたHHCHや合法で多くの人に求められている話題のCBDについて違いや安全性などを解説します。
違法薬物とは
違法薬物は、日本の法律により、輸入、所持、販売、使用が禁止されており、守らなかった場合は、法令により厳しく罰せられます。違法薬物は、身体、精神に悪影響を与え、たった一度の使用で人生を崩壊させる大変恐ろしいものです。
違法薬物が与える悪影響とは
違法薬物は、脳を侵し、身体も心も戻れないほどボロボロになります。また、幻覚、妄想が表れ殺人や凶悪な犯罪を引き起こす原因にもなります。そして違法薬物を入手するということは、薬物の密売を行う反社会的組織に資金提供をすることにも繋がります。
- 違法薬物が与える代表的な悪影響
- 意識障害
- 幻覚
- 妄想
- 血圧の上昇
- 脳内管疾患
- 心疾患
- 違法薬物に対しての強い依存性
- 違法薬物に対する耐性(摂取量を増やすことに繋がる)
違法薬物の種類や特徴
違法薬物は、隠語で呼ばれることも多く、直ぐに違法薬物だと気が付かない人もいるでしょう。違法薬物として指定されている薬物の種類や特徴、薬物の恐ろしさを知り、もし周囲に勧められても毅然とした態度で断りましょう。違法薬物は、大変危険です。
覚醒剤
- 覚醒剤の隠語:シャブ、Sスピード、ヤーバー、クリスタルと呼ばれている
- 白色の粉末や結晶で無臭、少し苦みがあるのが特徴
- 覚醒剤は、大量の覚醒剤を摂取することで急性中毒を引き起こし、全身がけいれんして死亡することもある
覚醒剤を摂取すると神経が興奮した状態になり、覚醒剤を乱用することで眠気や疲労感を感じなくなる、頭の中が冴えきったように感じます。そのため、覚醒剤を使用すると睡眠をとらなくても体が動き頭が働くという言い方をする人もいますが、その効果は数時間です。覚醒剤の効果が切れた後は、今までに感じたことのないようなひどい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。
覚醒剤は違法薬物の中でも特に依存性が高い薬物だとされています。もっと覚醒剤を摂取したいと、覚醒剤を求めるままに使用することで幻覚や妄想が表れる覚醒剤精神病という状態に陥ります。精神的に不安定になるだけでなく錯乱状態になり、暴行、殺人事件を起こしてしまうこともあります。
大麻
- マリファナ:大麻草を乾燥して砕いた乾燥大麻
- ハシッシュ、ガンジャ:大麻草の葉や花穂を樹脂て固めた大麻樹脂
- ハッシュオイル:大麻草から成分を抽出した液体大麻
- 大麻を入り口にし、さらに強い違法薬物を求めようとすることからゲートウェイドラックとも呼ばれている
大麻を乱用することで、五感が冴える一方、時間、空間、感覚が歪んで感じパニックを起こすとされています。大麻精神病といわれる幻覚や幻聴、妄想、興奮状態などに陥りやすくなり、今までとは違う異常な行動をしてしまうこともあります。学習機能の低下、記憶障害、生殖器官の異常、運動障害や何もやる気が起こらない状態になります。
コカイン
- コカインの隠語:C、コーク、ホワイト、スノウ
- 無色の結晶、白色の結晶性粉末で無臭、苦みがある
- 麻薬として規制されている
- コカインを大量摂取すると、呼吸困難になり死亡することもある
コカインは、コカの葉を原料とした薬物で覚醒剤と同様の作用があるが、持続時間は覚醒剤より短いので、一日に何度も摂取し乱用するようになりやすい。コカインを乱用することで、精神障害が起きることもある。
MDMA・MDA
- MDMA・MDAの別名:エクスタシー、バツ、×、罰、タマ、弾、玉
- 本来は白色の粉末だが、カラフルに着色し錠剤になって文字や絵柄が刻印されているものが多い
- 覚醒剤と幻覚剤の特徴を併せ持つ大変恐ろしい薬物
MDMA・MDAは、覚醒剤に似た構造の薬物ですが、植物からではなく化学薬品から合成された合成麻薬です。MDMA・MDAには多幸感や気分高揚感がありますが、睡眠障害、幻覚、幻聴、暴力を振るう等の精神錯乱、脳や神経の破壊、心臓や肝臓の機能不全を引き起こすこともあります。
LSD
- LSDの別名:アシッド、ペーパー、紙、神、タブレット、ドラゴン、シュガー、カリフォルニアサンシャイン、ウインドペイン、フライングソーサー、フェニックス、スペード、ブルードラゴン、イーグル、メロディ、ミスターナチュラル
- 合成麻薬の一種
- 無色透明な結晶だが液体での製造が可能なため水溶液をしみこませた紙片、錠剤、カプセル、ゼラチン等の形状がある
- 無味、無臭
- 微量で幻視作用が強く持続する
- LSDを乱用、長期使用することで精神分裂等の精神障害が起こることもある
LSDを摂取すると幻覚、幻聴、時間の間隔の欠如、幻視が現れます。幻視の例として、変形して見えたり、巨体かして見える、鮮やかでカラフルな光が見える等です。LSDは、わずかな量を摂取しただけで、さまざまな幻覚が8～12時間と長時間持続します。
ヘロイン
- ヘロインの別名:ペー、チャイナホワイト、ジャンク
- 純度により色が異なる(純粋なヘロインは白色粉末、純度が低いと灰色、茶褐色)
- 形状は粉末の他に、冒用、板状、粒状等がある
- 無臭なものが多いが、中には酢酸臭がするものもある
- ヘロインは身心への悪影響が強いことから、医学的な使用も一切禁止されている
ヘロインを摂取することで、陶酔感を得ることから強い精神的依存と、ヘロインを摂取しないと吐き気、悪寒、痛みなどの禁断症状が現れることから、身体的依存も起こる。
危険ドラックは有害で危険!
違法薬物と似た言葉で違法(脱法ドラッグ)、脱法ドラック、合法ハーブと呼ばれていました。合法＝安全・合法＝捕まらないと誤解をしている人もいました。
危険ドラッグは、覚醒剤、大麻、麻薬、抗精神薬、あへん、けしがらや、指定薬物等、法律で規制されている、薬物に対する取締法や規制を潜り抜けて、新たに化学構造を似せて製造されたものです。
例えば規制薬物の大麻は、使用することで身心にどのような悪影響を及ぼすか、データから分かってきていますが、危険ドラックは、何を原料としているのか、製造過程も含めて不明なことが多く、どのような悪影響を及ぼすかが分かっていないため、違法ドラックより危険であるとも考えられます。
- ハーブや植物由来ではなく、化学物質が添加されています
麻薬や覚せい剤より危険成分が含まれている可能性が否定できません
また、違法薬物や指定薬物に該当していなくても、規制対象になる可能性はとても高いです。危険ドラックを使用することで、死に至ることもある、とても危険な薬物です。SNSやインターネットで検索をしていると合法ハーブ、合法アロマ、バスソルト、観賞用、ビデオクリーナー等として、販売されています。
合法ドラックは捕まらない。は間違い
危険ドラッグを取り締まる目的で、厚生省は精神毒性を及ぼす可能性が高い、使用した際に健康被害が発生する物質に対して、指定薬物に指定しています。
指定薬物の輸入、製造、販売、購入、所持、譲受、使用を禁止し、違反した場合は3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金、又はその両方が科せられます。
年々、合法ドラックの取り締まりは強化されており、逮捕されるケースも増えています。合法ドラックは逮捕されないという情報は間違いです。
大麻グミって？成分のHHCHとは？
大麻に似せた構造を持つHHCHを含んだグミを摂取した人が、相次いで体調不良を起こす事件がありました。報道がされた当初は、違法で大麻成分のTHCが混入したグミだと思われましたが、大麻草に含まれる成分THCを基に化学的に合成し製造された合成カンノビノイド物質のHHCHが含まれていました。(日本国内でTHCは大麻取締法で禁止されています)
HHCHが含まれている大麻グミキマる、ハイになると一部の人の間で話題になっていましたが、安全性が確認されていない、危険性の高いものです。
製造会社によると、HHCHは合法ドラックであり違法性がないと主張していましたが、今回の事件によりHHCHは指定薬物に指定されることが決定しました。
CBDグミは合法？安全性は？
CBD(カンナビジオール)もTHCと同じ大麻草から抽出されています。THCは、大麻取締法で日本国内では禁止されており違法ですが、CBDは合法です。
CBDにはTHCのように陶酔感、精神作用、依存性がありません。私たちが健やかに暮らすのに欠かせないECS(エンド・カンナビノイド・システム)に働きかけることから、ストレス社会に生きる現代人に求められている存在です。
- CBDは日本国内で合法
- 精神作用や依存性がない
- 海外ではCBDが医療分野で活躍している
CBDに期待されている効果
CBDには鎮静効果、鎮痛効果、抗炎症効果、リラックス効果が期待されており、美容業界からも注目を集めています。CBDは医薬品ではありませんが、ストレスで悩んでいる人や、疲れを感じている人におすすめです。一度に大量に摂取するのではなく、少しづつ試して自分の適量を見つけるのがいいでしょう。
CBDに副作用はあるの？
WHO(世界保健機構)は、カンナビジオール(CBD)に対して、乱用や依存の報告はないと発表しています。CBDが大麻草由来ということで、大麻のような怖いものというイメージがある人もいるかも知れませんが、CBDには大麻のような作用はありません。
日本ではTHCが違法なため、大麻に含まれるTHCが微量でも含まれるC場合、BD日本は輸入することも、販売、購入、譲受、所持が禁止されています。つまり国内で販売されているCBDはTHCが含まれていないということになります。
しかしネット購入や街中でCBDを購入する際には、しっかりと安全性を確認しましょう。海外製のCBD商品には、THCが混入しているケースや粗悪な商品もあります。十分に注意をしましょう。
CBDグミは武内製薬のOEM製造がおすすめ
武内製薬では、CBDグミ、CBDティンクチャ―オイルをはじめ、CBDコスメ等のOEM製造を受託しています。原料となるCBDは、アメリカの農園で栽培され、日本の法令に準じた第三者機関で合格したCBDのみを使用、販売しています。また、OEMで商品化した後も検体を検査機関に提出し、THCが含まれていないことを確認しています。
